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パレ・ド・キョートに関するお詫びとご説明

2015.10/11

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———————————  パレ・ド・キョートに関するお詫びとご説明  ———————————

「パレ・ド・キョート/現実のたてる音」に鳥肌実氏が出演する件につきまして、企画者である私たちは、鳥肌氏の出演を断念することに致しました。鳥肌実氏、ことり事務所、関係者の方々はもとより、鳥肌氏の出演を楽しみにしていた方々にもご迷惑をおかけする結果となったことをお詫び申し上げます。

今回、私たち主催者の強い希望に応える形で、鳥肌氏には本イベントへの参加をご快諾頂いておりました。決して鳥肌氏のパフォーマンスが原因で出演を断念せざるをえなくなったのではありません。一番の問題は、意見の異なる他者に対して攻撃的に振舞うことも厭わない一部の方々の誹謗中傷にありました。その結果、他の出演者にも多くの精神的な不安を与えることとなりました。このままではイベント・展覧会を続行することは困難だと判断せざるをえず、主催者としては苦渋の選択ではありましたが、鳥肌氏の出演を断念することに致しました。

今回のイベントにおいて、鳥肌実氏には、会場であるVOXビル内にイベント開始時である深夜0時から朝方まで、ご飯を食べ、眠り、普通の人として過ごしてもらい、その上で、普段通りの演説をして、帰路についていただく予定でした。そうすることで、鳥肌氏の身体が二重化していること、明示されない現実と虚構の境目のコントラストをはっきりさせることができるのではないかと考えておりました。実現に至らなかったのは残念でなりませんが、自分たちの実力不足であることを真摯に受けとめ、より良い運営に努める所存です。

「パレ・ド・キョート/現実のたてる音」は、酸素のある地球の上ではすべてが音である、にもかかわらず、決して分かりあえることのない他者の存在に耳をすませるイベント・展覧会です。引き続き、何卒宜しくお願い申し上げます。

「君もみんなと同じですよ。」アリョーシャはしめくくった。
「つまり、大多数の人と同じなんです。ただ、みんなと同じような人になってはいけませんよ、本当に。」
「みんながそういう人間でもですか?」
「ええ、みんながそういう人間でも、君だけはそうじゃない人間になってください。」

−フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』


 

高木 薫(本展ゲストオーガナイザー)
長谷川 新(本展ゲストキュレーター)